首相と大統領 2011 5 28

 日本の首相は、アメリカの大統領よりも、独裁的な権力を持っているが、
その権力を行使してはならない。
 なぜか。
日本の首相は、行政府の長であると同時に、与党の党首でもあるからです。
アメリカの場合は、大統領(行政府)と連邦議会(立法府)は、明確に分離されています。
(連邦議会が、その気になれば、いくらでも大統領をいじめることができます)
また、アメリカの議会には、日本のように「党議拘束」はありません。
 日本の政治家は、アメリカ大統領のリーダーシップを見て、
「これぞ政治主導の見本である。自分たちも真似したい」と思うでしょうが、
このように考えることは、重大な誤りです。
 アメリカ大統領は、国民から選挙で選ばれていますが、
日本の首相は、どうか。
 日本の首相の選出は、非民主的だった歴史があります。
与党の有力者の「談合」で決めたり、
派閥の力学で決めてきた歴史があるでしょう。
 最近では、党員も含めて、党首選挙を実施していますが、
党員の獲得や動員も、派閥の力や資金力が、ものを言うでしょう。
「開かれた党首選挙」と称しても、一般国民には全く関係のない話です。
 このような手法で選ばれた指導者(首相)が、
独裁的な権力を振るうことは、民主主義にとって、危険なことです。
 日本の首相は、憲法や法律を遵守し、
与党の意見を聞きながら政権運営をすべきです(政党政治)。
 アメリカの大統領は、国民から選挙で選ばれていますが、
日本の首相は違うことを認識すべきです。























































トップページへ戻る